#140字小説
お芝居をしている間、自分が消えていく。自分が何者であるのかを、すっかり忘れているのである。そして、舞台が暗転した。消えていた自分に戻るのか、それとももう戻って来られなくなるのかの瀬戸際。誰かが私の本当の名前を呼んでくれたら、戻れそうな気がするのに。声が、聞こえない。
3
22
482
「ねえ、いくつものアンケートに『主人公に必死に話しかけているのに その声が伝わっていない人物を演じていた俳優さんは誰ですか?』って書いてあるんだけど、そんな役はないのにねぇ」
Oct 16, 2026 · 5:57 AM UTC
1
200

