インフラ整備のみで万全の災害対策を講じられるわけではありませんが、千葉県の一宮川の改良復旧は国土強靭化の好事例として参考になります。
一宮川流域を視察。大雨の度に氾濫していた一宮川ですが、8月千葉豪雨・台風25号でも氾濫せず、令和元年以降、推進した流域治水事業の効果が示されました。
計画高水位:7.66mに対し、今回の台風25号のピーク水位:7.71mと、本当にギリギリで、対策が一つでも欠けていれば氾濫した可能性があります。
【降雨量の比較】
●令和元年の水害:24hで257mm
●8月千葉豪雨:24hで250mm
●台風25号:24hで377mm
【早野水位観測所の水位】
●計画高水位:7.66m
●8月千葉豪雨:7.28m
●台風25号:7.71m
令和6年度に整備が完了した第二調節池の増設部分(70万㎥+40万㎥)まで今回、満水に近い状態でした。
県は河道掘削・堤防整備・調節池の増設などの外水対策に今年度までで423億円を投じており、茂原市等が排水ポンプ新設等の内水対策を、さらに特定都市河川に指定することで民間開発時に貯留機能整備を義務付ける等、流域治水プロジェクトを進めてきました。
現在、第三調節池の整備など、令和11年度を目途にさらなる対策を行う予定で、水害に弱いエリアから水害に強いエリアへと治水事業によって生まれ変わる予定です。
視察に同行頂いた茂原市の市原市長はじめ市関係者の皆さまに感謝します。
他の河川でも流域治水プロジェクトを進めており、今後も内水・外水一体となった事業を一つひとつ進めていきます。