嬉しい知らせが届いた。これまで、猫のクマちゃんについて、折に触れて文章を書いてきた。何気ない仕草や、ふとした表情、一緒に過ごす時間のなかで見つけた小さな出来事。書いているときは、それがいつか一冊の本になるとは、あまり考えていなかった。ところが、読んでくださった編集者の方がいて、ぜひ一冊の本にまとめたいという依頼をいただいた。
書いたものが誰かの目に留まり、そこから新しい形が生まれていく。こんなに嬉しいことはない。猫について書いてきたつもりが、振り返れば、猫と暮らす人間の時間を書いていたのかもしれない。
クマちゃんの何気ない日常が、いつか一冊の本になって、まだ会ったことのない誰かのもとへ届いていく。
そう思うと、クマちゃんが少しだけ誇らしく見えてきた。