もう毎回のことで嫌になるんだけど、フランスでデモがあるたびに破壊行為ばかりに目が向けられる。
そして、デモに参加したり賛同したりするだけで、まるで破壊行為まで支持、容認しているかのように捉えられる。意図的に同一視しようとする人もいる。
民主主義国家であり法治国家なのだから、デモをする権利は保障され、違法行為は取り締まられる。それが基本でしょう。
もう大昔から同じことが繰り返されているのに、メディアもまともにデモの全体像を報じようとしない。
破壊行為の方がニュースバリューがあるのは分かる。でも、ほとんどの参加者はそんなことには関わっていない。
僕も昨日は友達やその家族10人くらいと一緒に参加したけど、お喋りしながら歩いて、時々ビールを買ったり、カフェで休憩したりして、楽しく過ごした。途中で帰る人もいたし、僕らも最後まで歩いたわけじゃない。
もちろん基本的には同じ目的や理念を持って参加している。でも、フランスのデモって、こういうふうに日常生活に根付いた、とてもカジュアルなものでもある。
以前、日本のテレビのインタビューを受けた時に、最初から最後までごく普通のデモ参加者に密着してみたらどうですか、と提案したことがある。そうすれば、実際のデモがどんなものなのか、もっとよく分かるはずだから。
でも、相変わらずそんな報道がされる気配はない。
破壊行為は批判されて当然だし、違法行為は法律に従って取り締まればいい。
ただ、それを理由に「そもそもデモなんかするからこうなる」と言い出す人は、政府にとって本当に都合のいい人たちだなと思う。
市民が声を上げる権利まで否定してしまったら、それこそ民主主義の根幹に関わる話なのに。