今回は製作部発の短編アニメ企画プロジェクト(Pro,Pro,Pro!!)の第2回『探検家たち』の、企画・塚田 健由佑さんと演出・OH JUNGHWA(オ ジョンファ)さんにインタビューしました!
ー塚田さんは普段美術進行をしていますが、アニメーションの企画を考えたのは初めてですか?
塚田「企画書としてまとめたのは初めてでした。ただ、普段から映画やアニメを見るときに、構成要素を分解したりするのが好きで、企画を考えることはありました。」
ーでは今回企画をまとめてみて、難しかった部分はありますか?
塚田「宇宙がテーマなので、科学的に整合性が取れる物語づくりをするのがとても難しかったです。また、物語のコンセプトである『地に足のついたSF』『二人で夢を追いかける』『才能の差』を1分45秒以内に収めるのも大変でした。」
ーなるほど。
では宇宙をテーマに選んだ理由はありますか?
塚田「私が宇宙が好きだからというのが大きいです。私自身、アメリカを1カ月自転車で旅をしたり、未知のことをするのが好きなのですが、そういう知的好奇心を搔き立てられる魅力が宇宙にはあると思っています。」
ーすごいです...!
オさんは、宇宙に関しての作品を演出するにあたって、準備したことや参考にしたものはありますか?
オ「塚田さんとも相談しながら、関連作品を観たり、資料を調べたりしました。
また、リサーチの一環として、チームのみんなと一緒に東京ドーム近くにある『TeNQ』にも行きました。ちょうど訪れたときに、宇宙を題材にした人気アニメとのコラボレーションも開催されていて、楽しく見て回ることができました。」
ーでは、画面づくりでこだわった部分を教えてください。
オ「今回はアクション中心の作品ではないので、演出的には画面が退屈に感じられないよう、華やかさや、変化のある画面づくりを意識しました。
企画の段階からあった『実際の宇宙を意識した、リアルな雰囲気』をベースに、前半では現実的な色味や雰囲気を使い、後半に向かうにつれて、よりイメージ的で華やかな表現にするなど、一つの宇宙を異なる表情で描きました。何より、私自身がキラキラした、彩度の高い華やかな画面が好きなので、後半の宇宙のシーンはかなり自分の好みが出ていると思います。自分がイメージしていた画を形にするために、何度も修正に応えてくださった美術チームと撮影チームの皆さんには、感謝しています。」
ー確かにすごく綺麗でした...!
ではお二人が特に注目してほしい部分はどこですか?
塚田「少しわかりづらいところなのですが、少女と少年の『才能の差』に注目してもらいたいです。
物語の中で説明はしていないのですが、少女は昔から宇宙を好きな気持ちが人一倍強く、少年は少女の情熱についていくかたちでした。
しかし、成長するなかで、少女は身体能力に不足があり、少年はそれをカバーするという、南極のシーンが描かれます。
結果、少女は救助隊メンバーとして補欠内定し、少年は正式な宇宙飛行士として選ばれています。
少女のほうが情熱があるのに、身体能力的な才能がない。少年のほうが卒なく何でもできるタイプです。
そんな才能の差に直面しながらも、最終的には同じ夢に向かって向かっていく。映像を見る中で、そんな主人公たちの差に注目していただければと思います。」
ーオさんはどうですか?
オ「宇宙について詳しくない人でも、映像を通して宇宙に興味を持ってもらえるような作品を目指して制作しました。
そのため、宇宙を忠実に再現することよりも、作品としての面白さや美しさ、二人の主人公を優先して、あえて『嘘』の表現をしている部分があります。
例えば、実際は宇宙船の外での作業は、基本的には一人ではできないとのことです。主人公たちが宇宙で活動するシーンでも、実際であれば周りにいるはずの人たちを描かず、短い映像の中で二人の物語に集中できるように、人物の構成をシンプルにしています。
そうした違いも含めて、『ここはアニメーションとしてこう表現しているんだ』と楽しみながら見ていただけたら幸いです。」
ー視聴者の方に一言お願いします!
塚田「才能の差がありながらも、二人ならお互い助け合うことができて、夢をかなえることができるのではないか。という点を、映像を見た人に感じていただけたらと思います!」
オ「30秒を超える映像の演出は初めてで、至らない部分も多かったと思いますが、少しでも楽しんでいただけたらと思います。ぜひ温かく見守っていただけたら嬉しいです!」
ープチ情報をください!
塚田「最近UFOキャッチャーで、3000円かけて景品をとることにハマってまして、取れるまでやってしまっています。」
オ「今回のシルバーウィークには箱根に行ってきました。温泉を楽しんだ後に食べた囲炉裏料理がとてもおいしくて、幸せでした。またこうした旅行を楽しめるように、もっと仕事に励まないと!と思いました。」