【ストーリー仕立てとドラマ仕立て】
質問者が読者で漫画の場合が前提で答えます。
ストーリー仕立てを①
ドラマ仕立てを②とします。
①はほとんどの場合がゴールが決まっていてキャラはそのゴールに行き着くための構成員です。
神目線で描かれキャラや小物に至るまで作者の支配下にあり物語を歪めません。
伏線等が最初から意図的に組み込まれていてバチッとはまるとゴールに行き着いた時に爽快感が生まれます。
代償はキャラの主張が沈むことです。
②はキャラ優先でキャラが他者や事象に触れた時のリアクションで物語が転がります。
「Aだよね?」と聞かれた時それに近いBでもCでもなく「Yだ!」と答えとんでもない方向へ進みます。
キャラと物語が作者の制御下になく、そのため作者も読者も「どうなるんだろう?」という緊張感を生みます。
代償は物語が曖昧になることです。
代償と書きましたが①②に偏ると読後の印象が各々そうなる傾向があり、どちらの手法にも一長一短は伴います。
①の典型は手塚治虫先生でスターシステム(劇団型)というすでにいるキャラで成立し壮大な物語を紡ぎます。
歴史上の人物を扱う時代劇や大河ドラマ等も含まれます。
②の典型は永井豪先生で「どうしてこうなった?」と作者を困らせながらもキャラの魅力で物語を引っ張ります。
しかしながら手塚先生のキャラはたまらなく魅力的で永井先生のストーリーもまたのめり込むものです。
優れた作家の漫画は①②を複合的に描きその境界線を気づかせません。
偏りがなく、そしてそこに斬新なアイデアがあって名作になるのだと思います。
自分はどちらの成分が色濃いかで区分しているだけで同じ作家でも違う作品では①の場合もあり②の場合もあります。
ハッキリと区分できるものではありません。
松本零士先生は最終回を決めてから着手すると何かで読みました。
ゴールに至るまではキャラの自由度に任せているようです。
蛭田達也先生は導入を考えるのが好きだと言っていました。
まず設定を紹介し後は知らんという手法です。
完全に当てはまるものでもないし、どちらかというとそういう手法、そういうタイプの作家ということです。
漫画のタイトルにも注目してみて下さい。
タイトルがその世界観である場合は①。
人物名である場合は②。
何故か結果的にその傾向が強くなります。
神様の例では『火の鳥』が①。
『ブラックジャック』が②。
そんな感じです。
なんとなく伝わりましたかね?
好きな漫画が①か②か複合的なのか、そんなことを考えながら読むのもまた面白いと思います。
そしてネームに悩む新人漫画家さんの一助になれば嬉しいです。
詳しく書くと長い文章になるので簡単で極端な言い回しになりました。
当然例外はあり「それは違うという」反論も多いと思いますが、以上が自分の主観的な説明となります。
現在映画公開中の『メイドインアビス』のつくしあきひと先生は完全に②の傾向が強く、いつも困って描いているらしいですよ。
>ストーリー仕立てではなくドラマ仕立て。
申し訳ありません。ストーリー仕立てとドラマ仕立て。どのように違うのでしょうか?
もし説明していただけるなら幸いです。