ウィルバートフォース伯爵家の次男として異世界に転生し、家族と幸せな生活を送っていた主人公•ブライト。
その幸せな生活が、この世界の権力者である王族たちによってぐちゃぐちゃにされ、14歳にして復讐計画を企てたブライトが、王族の抹殺を図る物語。
何の罪もない母と姉と妹が罪人として王城に捕らえられ、伯爵家の所有する領地の民の一部は王族らによって殺される。更には、前世の知識を活かして領地を豊かにしようとした主人公の努力も妨害され、その成果だけは王族の功績として横取りされる。
こんな形で、読者目線でも王族が十分憎くなったところで反撃の方向に話が動くため、素直に主人公を応援できる構図になっている点が非常に読みやすかった。
その復讐の過程でしっかり自身の領地を発展させ、主人公に従属する味方もどんどん増えながら、積み重ねてきた努力や信頼が王族に対抗する力へと変わっていく過程も分かりやすい。
敵である王太子も現実世界からの転生者らしいと分かってくるあたりから対立の構図がさらに面白くなり、純粋な戦闘ものとしても、理不尽な相手に反撃する爽快感を味わえる作品としても、「とりあえず読みやすくてスカッとできる作品オススメ教えて」と言われた時に薦めやすい1冊だと感じた。
『概ね善良でそれなりに有能な反逆貴族の日記より』(オーバーラップ文庫)
読了。
★★★★★★⭐︎