ワクチン被害者はゼロではないが、極めて、極めて稀であると考えられます。少し長文になりますが、これからその理由を説明します。
厚生労働省の「健康被害救済制度の考え方について」には「個別事例について、予防接種と予防接種後に生じた有害事象の因果関係を厳密に証明することは通常不可能である」「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象とする」とあります。
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsui…
つまり「接種後の有害事象が、本当にワクチンが原因かを証明することはできない」。
特に、日本の場合は「因果関係の証明よりも迅速な救済を優先する」ように運用されているので、「前後関係さえあれば大抵(概ね7割程度)認定」されます。
pref.shizuoka.jp/kenkofukush…
制度上は因果関係を判断することになっていますが、実際の運用上は「明らかに因果関係が無いと思われるケース以外は広く認定している」というのが実態です。
だから死亡も含め被害認定者がどれだけいようが、それは被害者が多いことを意味しない。なのに「感覚」で危険と判断してしまうのは、科学的な態度とは言えない。
では、ワクチンの安全性・危険性を調べるにはどうすればいいか。それは、接種群と非接種群を比較する大規模な統計調査を行い、諸症状の発生率や死亡率の違いを見るのです。
その上で「接種群で有意に増えていない症状に関しては、たとえ接種後に発生したとしても、偶然時系列がそうなっただけで、該当のワクチンは無関係だろう」と判断するのです。
逆もまた然りで、接種群で有意に発生率が高い症状が発覚した場合は、該当のワクチンが原因である可能性が疑われます。
あらゆるワクチンは、そのような疫学的調査(治験)を経て安全性と有効性が確認された上で世に出されますし、その後も継続的に調査が続けられます。
新型コロナワクチン関連の疫学的調査は多数ありますが、いずれも「有効性・安全性ともに十分に高く、稀なアナフィラキシーショックや心筋炎以外の有害事象は確認されていない」という結論で一貫しています。
fizz-di.jp/mrnavaccine-2#goo…
また、新型コロナワクチンは突然死のリスクをやや下げることも判明しています。
x.com/kutsunasatoshi/status/…
従って、反ワクチン派が「前後関係だけ」を根拠として「新型コロナワクチンの被害者」とレッテル貼りしている人のほぼ全員が、実際には新型コロナワクチンの被害者などではないと考えることが科学的に妥当です。
つまり、新型コロナワクチンで薬害など起きていないのです。新型コロナワクチンは極めて多数の人たちを救ってきました。今後もそうでしょう。それに反対するのはあまりにも愚かです。
そして、ワクチン後遺症では無い患者に対しワクチン後遺症というレッテルを貼ることは、その患者を正しい診断と正しい治療から遠ざけ、症状を治らなくする結果に繫がります。
それは虐待であり、被害者支援とは真逆です。
安易にワクチン被害者と決めつけず、然るべき診断をベースに然るべき治療を行う。または、然るべき別の医療機関を紹介する。それが、良識的かつ一般的な、正しい医療の在り方です。